ブラウンズヴィル・ステーション

Yeah
■Yeah! / Brownsville Station
モトリー・クルーが80'sにリヴァイヴァル・ヒットさせた"Smokin' In The Boy's Room"のオリジネーター、ブラウンズヴィル・ステーションは、デトロイト出身のブギー・バンド。まあ広い意味でのアメリカン・ハード・ロックには入るけど、ブルーズやR&Bからの影響も多い。70年にデビューし、73年の「Yeah!」は3枚目。カブ・コーダ(vo,g)、マイケル・ラッツ(vo,b)、ヘンリー・ウェック(ds)のシンプルな編成。このバンドのセンスのいいところは選曲にも現れていて、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの"Sweet Jane"、ジミー・クリフの"Let Your Yeah Be Yeah"、ロバート・パーカーの"Barefootin'"、バルーン・ファームの"Question Of Temperature"(明らかに「Nuggets」へのリスペクト)、ホイト・アクストンの"Lightnin' Bar Blues"など幅広い。クリアーなトーンのgは、意外と"Jane"や"Lightning"に合うのだ。DIG編集のディスク・ガイドによれば、"Love Love Love"は、GFRの前身ザ・パックのナンバーとか。そして先に挙げた"Smokin' In The Boy's Room"は、トーキング・ブルーズみたいに始まる実はシブい曲で、後半コーダのハーモニカ("Take It Or Leave It"でも聞ける)をフィーチャー。この曲は#3まで挙がるヒットとなった。
レーベルはBig Treeで後年はWarner Brothers配給だったが、当時はBell配給(ちなみにBellはAristaの前身)で、A Division Of Columbia Picture Industries Inc.の一節が。