ボデイシャス・D.F.

Bodacious D.F
■Bodacious D.F.
ボデイシャスDFは、「Volunteers」の後ジェファーソン・エアプレインを脱退したマーティー・ベイリン(本当はバリンらしいが長年親しんだこの表記で〜vo)が元QMSのマーク・ライアン(b,vo)、元カントリー・ジョー&ザ・フィッシュのデューイ・ダグリーズ(=グレッグ・デューイ,ds)とヴィック・スミス(g,vo)、チャーリー・ヒコックス(kb)と結成した5人組で、74年にRCA(Gruntではない)から唯一のLPを出している。正直三頭時代のジェファーソン・スターシップが好きな僕のようなモグリには、AORに染まってないベイリンの歌が聴ければそれで満足なのだけど(ポール・カントナーの世界観がなくとも)、R&Bに傾倒したボデイシャスの音はそれと関係なく気持ちいい。ベイリンがprodし、スミスやダグリーズも加わっていた、グルートナのアンナ・リッゾら女性コーラスが参加したメロウな"Good Folks"は今の時代ウケそうな感じ。ホーンズをバックにベイリンが気張りまくる"The Witcher"はおいといて、ホット・トゥナを思い出す"Roberta"は、ラグタイム風のスミスのgがいい。スミスといえば、"Second Hand Information"で線の細いスライドを聞かせるが、この曲こそボデイシャスとの出会いの曲で、NHK-FMの「クロスオーバー・イレブン」のシスコロック特集だった。"Drivin' Me Crazy"は"Good Folks"以上にメロウでグルーヴィーなナンバーで気持ちいい。タイトルは未だ意味不明。DFとは?血を流した面々のC級ホラーみたいなジャケットは何だ??