morning#2


■ペパーミント・モーニング / やまがたすみこ
前にも書いたことあるけど、高校時代の僕のアイドルだった人。キュートなルックスの女性ssw、少女のような面影を残した初期の作品は、あまりに叙情派フォークで音楽的には、好みのはるか彼方にある。後期の作品は好みだけど、ルックスが大人びて・・・ 当時から露出度が高かった人ではないので、動くスミを見た覚えはないけど、レコード屋の「や」行を見ててきっと気になっていったんだろうなあ。
78年の「Flying」は、日本コロムビアのBlow Upレーベルからリリースされたもの。松本隆が大半の歌詞を書きprod、鈴木茂がarrで参加、バックはティン・パン・アレーという当時の日本のシティー・ミュージックの王道だった。”ペパーミント・モーニング”は、ハーモニカのイントロから始まるものでややレゲエっぽい。フェードアウトが早いのが難点だけど、”クリスタル・ホテル”と並んでこのアルバムのハイライトだ。そのナチュラルな歌い方はヘタウマの部類に入るかもしれないけど、当時はえらくシンパシーを感じてたのだ。その後井上鑑(パラシュート)と結婚してあっさり引退してしまったが、近年では裏方としてCMなどで活動。04年には思いがけなくカムバックアルバムをインディーからリリース。ネット界隈ではかなり熱心なファンが多く、70'sのコンサートショットを収めたハーフオフィシャルな写真集まで登場。

おまけ
残念ながらスミの動画はなかったけど、バックを務めたティン・パン・アレーの激レア動画を発見。おそらく75年の「ファースト&ラスト・ツアー」あたりだろう。鈴木茂(g)、細野晴臣(b)、林立夫(ds)、ジョン・山崎(kb)、佐藤博(kb)、浜口茂外也(perc,fl)、吉田美奈子(vo)、小坂忠(vo)というすごいラインナップ。小坂忠の「ほうろう」のプロモートするツアーながら、ハックルバック吉田美奈子のパートも含まれていたという。このスミの「Flying」のバックの頃は、すでに有能スタジオミュージシャン集団としての活動も形骸化していたのかも。曲は吉田美奈子のライヴでも聞かれた、インスト"アップルノッカー"

もうひとつ、75年TBSでOAされた「セブン・スター・ショー」は荒井由実かまやつひろしの共演による音楽番組で、リズムセクションを交代したティン・パンの姿も。曲は"ルージュの伝言"。