night#2

Days of Future Passed (Dlx)
■Nights In White Satin / The Moody Blues
実はムーディー・ブルーズは(も)ほとんど知らない。Thresholdから出た一連の作品は、帯に「シンフォニックな」とか大げさな美辞麗句で埋め尽くされてて、聞こうとする意欲をそぐのだった。後にウィングスに参加するデニー・レインがいた頃は、バーミンガム出身の多くのビートバンドの一つといった感じだったけど、67年に方向転換してからの最初のきっかけがアメリカで大ヒット(#2)したこの"サテンの夜"。ある時代"青い影"と並んでチークタイム(死語)の定番だったようだけど、プログレ前夜ともいえる音。マイク・ピンダーの弾くメロトロンの時代がかった感じがいい。この「The Days Of Future Passed」(Deram)はアメリカではヒットしたがイギリスでは不発。がこれが呼び水となったのか以後はイギリスでもトップクラスの人気を誇った。

     おまけ
70年のワイト島フェスティバルの映像は映画にもなったが、野外ライヴにはまったくそぐわないムーディーズの演奏。ただ夕暮れでよかった。日中だったら目も当てられないだろう。