star#2

Straight Shooter
■Shooting Star / Bad Company
バッド・カンパニーというも不思議なバンドだ。若くして燃焼した(不完全燃焼だったが)フリーのポール・ロジャースとサイモン・カークに、モット・ザ・フープルのミック・ラルフス、キング・クリムゾンのボズ・バレルによるスーパーグループで、70'sに6枚のLPを出し、これが黄金期であることはいうまでもないが、80'sに入ってカーク、ラルフス先導で再結成されたラインナップ(クローラーのジェフ・ホワイトホーン(g)というフリーゆかりのメンバーも参加してたことがあった)の方が、アメリカで売れた(voは元テッド・ニュージェントのブライアン・ハウ)という事もあって、70'sロックファンには当然初期こそバド・カンだろうが、「記録」としては、代表作となるのはハウをフィーチャーした再結成後、となる。更にオリジナル・メンバーによる再結成も一時的に実現したことがより状況が困難となっている感じ。
個人的には"Can't Get Enough"の入ったファースト(当時Islandがキングとの配給権が切れてた為、日本盤LPが東芝EMIから出るまでブランクがあった)よりも、この「Straight Shooter」('75)。アコースティックな感じを取り入れた"Shooting Star"は、よくあるロックンロール・サーガながら、"Feel Like Makin'Love"と並んでアルバムのいいアクセントになっている。こういった作風がアメリカのチャートを意識しすぎたという批判にもなったらしく、3枚目「Run With The Pack」よりストレートな、ブリティッシュなロックンロールとなったけど、このアルバムは昔から苦手なんだ。
           おまけ
初期の珍しい動画だが、この"Miss Little Fortune"は、デビューヒット"Can't Get Enough"のB面曲。オリジナルLPには未収録だったが、オリジナルメンバーによる再結成新録を含む「Anthology」('98)に収められた。