star#3

Live: Pack Up the Plantation
■So You Want To Be A Rock And Roll Star / Tom Petty & The Heartbreakers
まだルーツロックなんて言葉がなかった80's半ばからトム・ペティーは大味ではないアメリカンロックの良心のような存在だった。もうすっかり忘れてしまってるけど、MTVに侵された80'sのアメリカンロックのメインストリームは僕には味気なくて、その中で希望の光だったのがトム・ペティーだった。プロデューサーのジミー・アイオヴァインつながりだろうか、ブライアン・セッツァー、ローン・ジャスティス(マリア・マッキーは女神に見えたのだ)らを結んでゆくとペティーにたどり着いた。だからペティーが86年に、アニマルズ、サーチャーズ、エヴァリー・ブラザーズなどのカヴァーを含んだそのルーツを明らかにしたライヴ「Pack Up The Plantation」をリリースしたときは大いにコーフンした。シェルターからデビューした当時はなんとなくパンク的なイメージもあったけど、MCA傘下のバックストリートに移籍した頃のものを引っ張り出して聞くともろバーズなのだ。そのロジャー・マッギンの曲を取り上げた"So You Want To Be A Rock & Roll Star"は、そのライヴのトップに入ってたもの。ゲストのスティーヴィー・ニックスのコーラスも聞こえるが、マイク・キャンベルの弾く12弦のイントロでやられる。もちろんバーズのオリジナルは別格だけど(そっちは67年のヒット)。
     おまけ
ティーヴィー・ニックスとのつきあいは、スティーヴィーの81年のソロ「Bella Donna」からのヒット"Stop Draggin' My Heart Around"のバックを、ハートブレイカーズが務めたことから始まる。フリートウッド・マックの活動を一時休止しての時期で、スティーヴィーはシースルーのセクシーな黒のドレスにチリチリのヘアー。昔から容姿衰えずといった感じだけど、近年の姿はアップはきびしいらしい(^^;