rock&roll#2

Again
■Rock And Roll Woman / Buffalo Springfield
67年の「Buffalo Springfield Again」に収められたスティルス作品。短い活動期間に3枚(実質2枚)のLPを残して解散したこと、後にCSN&Y、ポコ、ロギンズ&メッシーナに分かれること、バンド活動中に日本ではレコードが出ず「はっぴいえんど」が強く影響を受けたことで知られること、などでカルトな人気を誇ったバンド。その全貌が明らかになったのは、01年に出たボックスをきっかけにしてだろう。スティーヴン・スティルスニール・ヤング、リッチー・フューレイ、デューイ・マーティン、ブルース・パーマーの5人組だが、67年当時はパーマーがドラッグ問題で離れていたこともあって、BS&Tのジム・フィールダーが加わっていたこともあるようだ。名盤、傑作の誉れ高い2枚目だが、スティルスでは"Bluebird"、ヤングでは"Broken Arrow"といった代表曲に隠れがちだけど、独特の疾走感がある"Rock And Roll Woman"も忘れがたい。レコーディング当時ヤングは一時脱退していた事もあって、サポートのダグ・ヘイスティングス(後にライノセロス)がgで参加、復帰後にヤングのgもダビングされたという。またジェファーソンのグレイス・スリックをイメージした詩を書いたとも言われている。イングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーがいたソフトサイケバンド、サウスウエスFOBもカヴァーしている。
    おまけ
ヤングが離れていたのは、67年の夏だが、8月のモンタレー・ポップ・フェスにはデイヴィッド・クロスビーを加えての6人編成(ヘイスティングスも参加)で登場。例によって曲はおなじみの"For Its Worth"だけど、なかなか珍しい。