rock&roll#3

Cardiff Rose
■Rock And Roll Time / Roger McGuinn
ボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューには、グアムと呼ばれたバンド(T-ボーン・バーネット(g,vo)、ハウイー・ワイエス(ds)、デイヴ・マンスフィールド(g,mand,steel)、ミック・ロンソン(g)、ロブ・ストーナー(b)ら)以外にもゲストとして加わった大物が多数いた。ランブリン・ジャックエリオット、キンキー・フリードマンジョーン・バエズ、そしてロジャー・マッギン。バーズ時代からディランとは浅からぬ縁があった人だけど、ローリング〜終了後リリースされた「Cardiff Rose」('76)では、グアムのメンバーも参加してローリング〜の余韻たっぷりの雰囲気がある。バーズを解散してから数枚のソロがあるが、統一感(ジャケットのリトグラフからしていい雰囲気)では一番の出来。そのグアムのメンバーだった、ボブ・ニューワース、クリス・クリストファーソンとの共作になる"Rock & Roll Time"は、なかなかハードな味わいのロックンロールで、ミック・ロンソン(デイヴィッド・ボウイのバックから、末期モット・ザ・フープルを経て参加)が弾きまくるソロが痛快。ニューワースのソロでも聞けるがそちらはユーモラスな印象を残す。
    おまけ
そのローリング〜の動画はかつて日本でも「Hard Rain」という番組がOAされたことがあったが、これはおそらくはそこから。建国200年に沸くアメリカ再発見の旅でそのハイライトとなる"Knockin' On Heaven's Door"では、マッギンも歌っている。