tuesday#3

Straight Up
■Sweet Tuesday Morning / Badfinger
タイトルの明るさとは裏腹に寂しさを伴った曲調が、なんとも日本人好みのこのアコースティックなナンバーは、トッド・ラングレンとジョージ・ハリスンが半分ずつprodしたバッドフィンガーの3枚目「Straight Up」('72)から。今でも中古屋のバッドフィンガーのコーナーの大半は、アップル音源が廃盤だった頃出た、アナログ興しのスタジオ盤のブートかライヴのブートが占めている事が多い。あの時代そういうものでファンは潤していたのだ。当然そんなものでも当時は結構な値がついていて、ファンの多くはアップル時代のものを聞きたくても聞けなかった時代があったのだ。アップル時代の4枚では、一番好きなのがこの「Straight Up」。ジョー・ジャクソンが"Breaking Us In Two"で引用した"Day After Day"、ザ・バンドみたいな"Take It All"、パワーポップ全開の"Babby Blue"、"Money"、スライドがカッコいい"Suitcase"などいい曲ぞろい。その中この"Sweet Tuesday Morning"は異彩を放つのだ。
      おまけ
その"Day After Day"のプロモだろう。これは。スライドはジョージ・ハリソン

ビートルズの弟バンドとか言われつつ実はライヴはかなり熱いものだった。後にBBCライヴやRykoから出たライヴでも明らかだが、スライドやワウを多用したラフなロックンロールの魅力がある。これは「Midnight Special」での公開ライヴ。曲は"Suitcase"。