sweet#3

Old Straight Track
■Home Sweet Home / Jack The Lad
73年のリンディスファーンの分裂は、新生リンディスファーン(アラン・ハル、レイ・ジャクソン+新メンバー)とジャック・ザ・ラッド(ロッド・クレメンツ、レイ・レイドロウ、サイモン・コウ)の二つのバンドを誕生させた。どちらかというと和気藹々と楽しげなフォークロックを聞かせる庶民派のリンディスファーンに対し、ジャック・ザ・ラッドは、トラッド中心の真摯なスタイル、というイメージがある。74年の2枚目「Old Straight Track」はまさにそんな感じでその「お勉強」な姿勢がアンチトラッド派の僕にはどうも苦手だったのだけど、CD化にあたってボーナストラックに付いた"Home Sweet Home"は、初期のリンディスっぽい楽しげなもので救われた思いだった。75年のシングルで、脱退したクレメンツの作品。
結局ジャック・ザ・ラッドは4枚のLPを出して、解散していたリンディスファーンと合体する形で、オリジナルメンバーでリンディスファーンを再結成させた。それから現在まで、アラン・ハルは亡くなってしまったが、地元ニューキャッスルを中心に活動。80'sには、迷走してディスコっぽいもの、テクノっぽいものを出したりもしたが、地元では絶大な人気を誇る。