country#2

Streetnoise
■Save The Country / Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinity
ブライアン・オーガー&ザ・トリニティーの歴史的名盤「Streetnoise」('68)は、ラルフ・ステッドマンによるシュールなジャケットのイラストがまず印象的。ジャズの素養があるジュールズが歌うニーナ・シモンやドアーズ(この"Light My Fire"はホセ・フェリシアーノのカヴァーを手本としたという)のカヴァーが、オーガーの強烈なオルガン・サウンドと相まって独特な雰囲気をかもし出す。初めてこのアルバムの事を知ったのは、80's初めにポリドールからヴェルヴェット・アンダーグランドなどと一緒に再発された頃だけど、2枚組だしなかなか手が出せなかった。実際に音を聞いたのはずいぶん後で、ピーター・バラカンの放送の「オルガン特集」だった気がする。ソウルジャズのブームで、ジャズオルガンがクローズアップされてて、そういうCDも出されてた頃。いくつかの印象的なカヴァーの中では、フィフス・ディメンションがとりあげたローラ・ニーロ曲、"Save The Country"がある。ニーロの「New York Tendaberry」に収められた、初期の代表作の一つ。思えばこの時期ニーロの作品はBS&T、スリー・ドッグ・ナイトなどに好んで取り上げられた。
    おまけ
モッズ的ないでたちのトリニティーの演奏がきける"Indeian Rope Man"もこの「Streetnoise」から。リッチー・ヘイヴンスのカヴァー。