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■Sail On Sailor / Beach Boys
70'sのビーチボーイズというと「Sunflower」から「Surf's Up」への流れ、更にブロンディー・チャップリン(g,vo)、リッキー・ファター(ds)をフレイム（ブラザーからLPを出していた）から引き抜いて、演奏面での充実を図ったライヴ盤「In Concert」('73)だろう。実際この2枚組ライヴは、1枚ものの前作「Holland」よりもセールス面では上回ったという。再評価前夜のビーチ･ボーイズは観客動員の面で、大いに貢献したライヴバンドだったのだ。キャピトル時代のヒット曲をちりばめながら、「Holland」からの曲を随所に配したライヴ盤で、72年と73年のツアーからの抜粋。ブライアン・ウィルソンは当然ながら未参加だけど、70'sのアメリカンロックの中でも堂々とした演奏力を見せ、60'sのビーチボーイズしか知らない人は、驚くだろう。
"Sail On Sailor"は「Holland」に収められたもので、力強いとしか言いようがない豪快なアンサンブルを聞かせる。このライヴ盤のオープニングにふさわしい。
