sail#3

ウィンドミルズ
■Sail Away / Rick Roberts
年末にスニーキー・ピート・クレイナウの訃報が入ってきた。70'sのLAのカントリー・ロック・シーンではアル・パーキンスと共に大活躍だったsteel-guitaristで、グラム・パーソンズ、クリス・ヒルマンらと組んだフライング・ブリトウ・ブラザーズでの仕事が有名。そのFBBは、グラムが参加した初期の2枚ばかり語られるが、リック・ロバーツを配した3枚目、更にブルーグラス色を強めるコロムビア時代、再結成後などにもクレイナウは参加していた。改めてRIP。
さてグラム抜けた後のFBBに加わったリック・ロバーツはその後ファイアフォールを結成して、70's後半、同時代のアメリカンロックを担っていたけど、ファイアフォール結成までの間、A&Mに2枚のソロを残している。72年の「Windmills」はイーグルスからドン・ヘンリー、ランディー・マイズナー、ジャクソン・ブラウン、マナサスからクリス・ヒルマン、ダラス・テイラー、アル・パーキンス、マーク・ベノ、デイヴィッド・クロスビーら豪華ゲストが参加した1枚。prodはA&Mでマーク・ベノやオザーク・マウンテン・デアデヴィルズ、リタ・クーリッジを手がけたデイヴィッド・アンダール。どの曲も素晴らしいが静かな力強さに満ちた"Sail Away"は美しいメロディーをもった名曲。RCAからソロがあるマザー・ヘンことジェーン・ゲッツをフィーチャーしたオールド・タイミーな"Pick Me Up On Your Way Down"もいい。