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●Right Place Wrong Time / Dr.John
ドクター･ジョンの事を知ったのは、映画「ラスト・ワルツ」で、このベレー帽をかぶったチンケなおっさん（失礼!)のダミ声はすごいなあ、という印象だった。その後ニュー・オーリンズのR&Bを代表する才人という事を知るのだけど、代表作「Gumbo」('72)は日本盤LP時代、廃盤にならずにずっとカタログの載り続けてた（デラニー&ボニーの「オン・トゥアー」もそう）ということも後に知った。73年の「In The Right Place」はその「Gumbo」に続くもので、名曲"Sucha A Night"(#43)を含んでいる。先行シングルは、タイトル曲ともいえる"Right Place Wrong Time"で、これはミーターズ（リオ・ノセンテリ(g)、ジョージ･ポーター(b)、アーサー・ネヴィル(org)、ジョセフ・モデリステ(ds)）をバックにした、ファンク･ナンバーで、9位まで上がるヒットとは信じられない。prodのアラン・トゥーサンが弾くエレピが印象に残る曲だけど、時間が短いので少し物足りないのは事実。gソロはデイヴィッド・スピノザ。てっきりpiano弾きまくってるのかと思ってたら、ここではドクターはあまり弾いていないのだ。ヴァン･モリソンを思わせる"Just The Same"も名曲だ。