1:Eaglesの12曲

早い話がosamuswingさんのFav Gearのマネです(^^;
一番好きなバンドはイーグルス、と自信を持って言えなくなった時期もあったけど、最近はまあ言えない事もないかな、って感じ。きよさんが最近のブログで書いてたけど、あそこまで初期のこだわってるわけでもなく、どっちかというとジョー・ウォルシュ参加後のダイナミズムみたいなものも大好きだし・・・ こだわるとすれば、もう再三書いてるけど、株式会社イーグルス(社長ドンヘンリー、専務グレン・フライ、契約社員ティモシー・シュミット、ジョー・ウォルシュ)ではなく、メンバーの力関係がほぼ対等だった解散前までかな・・・
便宜上数字打ってるけど、順不同で12曲(タイトルの「10+2」は音楽では収まりいいので12個、それ以外は10個という事、もちろんエド・マクベインの「10プラス1」やスティルスの「4+20」が頭にあったことは言うまでもありません)。

1・The Best Of My Love
"我が愛の至上"なんてカタい邦題が付いた74年の#1ヒット。これで一歩突き抜けた感じのバンドとなった、大好きな3枚目「On The Border」から。

2・Try And Love Again
ランディー・マイズナーが歌った曲の中では一番好き。伸びるハイトーンのvoは、バラードよりもこういった曲に合う。「Hotel California」から。
Hotel California
3・Ol'55
トム・ウエイツのデビューLPに収められていた曲で多くのカヴァーがあるが、そのどれもがカントリーロック的なarrで、その手本になったのがこのヴァージョン。フライ、ヘンリーが分けあるvo、きめの細かい、かゆいところに手が届くようなアル・パーキンスのスティールなどほぼ完璧な内容。55年型のオンボロ車に乗ってのバカ騒ぎのあとの朝帰りを歌ったもの。これも「On The Border」から。
オン・ザ・ボーダー
4・Life In The Fast Lane
Hotel California」からの3枚目のシングル(#11)で、あの当時は気がつかなかったけどかなり白人ソウルっぽい出来。粘ついたトーンのウォルシュのスライドが印象的。ソロでウォルシュが歌ったこともあった。
5・Hollywood Waltz
「One Of These Nights」からの隠れた名曲。アカシアの花が咲く季節にはつい口ずさんでることが多い(ウソ)。ゆったりとしたスティールは、バーニー・リードン。
One of These Nights
6・Lyin' Eyes
「One Of These Nights」からの2枚目のシングル(#2)。爽やかな曲調だが歌ってる内容はかなり辛口だ。エキゾチックな印象すらうけるがこれはarrの勝利でもある。フライが歌った曲では一番の出来。
7・Saturday Night
「Desperado」から有名曲を選ばなかったのは聞き飽きた部分があるから。ただこの地味な曲は別。野に咲く名もない花のような魅力がある。
ならず者
8・Most Of Us Are Sad
「Eagels」からの地味なこの曲も同様な理由で選んだ。ランディー・マイズナーが歌った不思議な雰囲気の曲。エコーの聞いた処理はグリン・ジョンズによるもので、ジョンズのprod作品としては典型的なものと考える。
Eagles
9・Take It To The Limit
マイズナーといえばこの曲だけど、ジム・エド・ノーマン指揮のストリングスが絶大な効果をあげている。これがないとなんとも間延びした印象を受けるのが不思議。マイズナーはソロでも歌ってる(というかこれがないと始まらない)が、そのどれもがこの素晴らしいオリジナル・ヴァージョンの残像のよう。「Live」に収められたライヴ・ヴァージョンでもちゃんとストリングスはダビングされており、彼らもわかってはいるのだ。近年はフライが歌うがあれはあかん。「One Of These Nights」から。
10・The Last Resort
Hotel California」の最後に収められた壮大なバラード。近年はステージでやってるが、当時はちょっと出来なかった(やらなかった)タイプのもの。寓話的、宗教的な歌詞は、サウンドの美しさと共に忘れられない。スティールを弾いてるのはドン・フェルダー。ちょっとプログレっぽいところもある
11・21
リードンが書いた典型的なブルーグラス〜カントリー・ロック。初期のステージではこのあとバンジョーのソロへと続いてゆくのだけど、それもご愛嬌。「Desperado」から。
12・One Of These Nights
「One Of These Nights」からタイトル曲。イントロのbassソロからKOされる(ティモシー・シュミット初登場の2度目の来日ではこのイントロがなく、古くからのファンはマイズナーだったら!と憤ったものだった)。ヘンリーのソウルフルな歌声、フェルダーの孤独な(と評したのは高橋健太郎だが)リズム・カッティングなど、ソウルへの愛情あふれる名曲。後にギャンブル&ハフを意識したというコメントも聞かれた。#1ヒット。

ほとんどが中期の3枚からというなんともしまらないもの。とはいっても7枚しか出してないバンドだからなあ