morning#2

Back Street Crawler
■Tuesday Morning / Paul Kossoff
ドラッグ問題でフリーを去ったポール・コゾフが73年にリリースした唯一のソロが「Back Street Crawler」。新旧フリーのメンバーから、ジェス・ローデン(vo/ブロンコ)、ジョン・マーティン(g)、ジーン・ローセル(kb)、ハミングバードコンラッドイシドー(ds)、クライヴ・チャーマン(b)までセッションを中心にまとめた為統一感はないがどれも素晴らしい。音としては、ハードロックではない、ブルーズ・ロックですらない曲もあるので印象としては地味かも。旧A面をすべて使った"Tuesday Morning"は17分にわたるナンバーで組曲風のもの。アラン・ホワイト(ds/イエス)、トレヴァー・バートン(b/元ムーヴ)にラビット(kb)というラインナップで実にリラックスした演奏で飽きさせない。長い曲嫌いの僕でも、思わず聞けてしまうのは、多彩なコゾフの技とラビットのプレイだろう。音楽的には全く違うけどグレイトフル・デッド的なしなやかさもある。この後自身のバンドバック・ストリート・クロウラーを率いて短い活動を続けてゆくことになるのだ。

   おまけ
フリー時代の有名曲。その名の通りフリーの演奏スタイルは実にフリースタイルなのだ。