so#3


■So Sad / Alvin Lee & Mylon Le Fervre
緑がまぶしいジャケットだけど、高校2年の頃、今の近鉄の中にあった愛曲楽器で買った1枚。クリサリスがキングから東芝に移ってから再発されたもの。当時仏人ゴスペルシンガー、マイロンの事はもちろん、アルヴィン・リーのTYAのこともあまり知らなかったけど、トラフィックフリートウッド・マック、フェイシズ、パトゥーのメンバーが参加していたという話だけで買った記憶。音の方は米南部を意識したものだけど、メロディーが甘すぎることと、バラード中心で、ピリッとしない。リリースは73年で、後に「Dark Horse」に収められた、ジョージ・ハリスン作の"So Sad"はそれでも魅力的だ。契約の関係でハリ・ジョージソンの名で(ジョージの場合こういうのが多くて、ジョージ・オハラ・スミスとかジョージ・ハリーソングとか)クレジットされているが独特のトーンのスライドgを聞かせている。73年当時TYAは解散に近づいており、その後ココモのメンバーを中心としたアルヴィン・リー&カンパニーを結成。ソロ「Pump Iron」でもバックからするともっと枯れたスワンプっぽいものになってもよさそうだけど、基本的にはブルーズロック=ブギーの系統の音になっている。