mama#2

Stills
■To Mama From Christopher And The Old Man / Stephen Stills
「孤高の世界」という邦題が付いた「Stills」('75)は、Columbia移籍第1弾で、70's半ばのスティルスの代表作、とずーっと思ってたけど、今年CDで買いなおして改めて聞いてみると、曲はいいのだけど、短く編集されすぎていて物足りない(2分台の曲が7つもある)。盟友ドニー・デイカス(g)をサポートに付けたスティルス・グループの演奏だが、多彩なゲストを迎え、古くからの音源に手を加えたものもある。当時クラプトン・バンドのマーシー・レヴィー(vo)のパンチの効いたコーラスの印象的な"Turn Back The Pages"、スリー・ドッグ・ナイトのダニー・ハットン(vo)が加わった"My Favorite Changes"(途中のgソロのいかにもスティルス的な事!)、バッファロー時代の曲を手直しした"My Angel"、スティルス、ケニー・パサレリ、デイカスの3人のコーラスが力強い"In The Way"、この3人にリック・ロバーツが加わったムーディーな"Love Story"、CS&Nのコーラスとなった"First Things First"と"As I Come Of Age"、ベティ・ライト(vo)が加わったソウルフルな"Cold Cold World"、クラディア・レネアー(vo)のコーラス入りの"Myth Of Sisyphus"・・・とどの曲もそれなりの魅力は十分あるのだが・・・
"To Mama From Christopher And The Old Man"はユーモラスな印象のナンバーで、幼少時代のクリス・スティルスもタンバリンで参加。いかにもスティルス的なリズムを持ったもの。ニール・ヤングのカヴァーという事で話題となった"New Mama"は全く大したことない。単なる話題づくり。
  おまけ
大人になったクリストファー。