tell#2

The Layla Sessions : 20th Anniversary Edition
■Tell The Truth / Derek & The Dominos
うっかりすると忘れてしまうけど、デレク&ザ・ドミノスの「Layla And Other Assorted Love Songs」('70)は、リリース当初から絶大な評価を得ていたわけではない。68年秋にクリームが解散した後、ビジネス的に作られた、ブラインド・フェイスを経て、クラプトンはデラニー&ボニー&フレンズに参加。南部的な音楽への憧憬をあらわにしたドミノスの音は、日本で絶大な人気を誇ったクリームとはかなり違ったこともあり、同じ年に出たソロ同様、どう評価していいのか判らない感じだったらしい。クラプトンの新バンドとしてデレク&ザ・ドミノスが、紹介されたのか、覆面バンドだったドミノスが、実は・・・という風に種明かしをされたのか、わからないけど、デビュー・コンサート(レコーディング前)では、デイヴ・メイスンもメンバーだったというから、不思議な感じだ。アルバムに先行してリリースされたシングルが、"Tell The Truth"。ジョージ・ハリスンの「All Things Must Pass」にメンバー4人が参加した縁で、フィル・スペクターがprod。しかしこのシングルはすぐに回収されたという。72年の「History Of Eric Clapton」というコンピレーションが、個人的に初クラプトンだったけど、そこに入ってたので比較的なじみがあった。アルバム・ヴァージョンはデュアン・オールマンのスライドが入ったねちっこい出来でテンポは落とされている。このシングルヴァージョンは、イントロからして疾走感ありの強力なロックンロール。

  おまけ

ジョニー・キャッシュ・ショーでのデレク&ザ・ドミノス。珍しい"It's Too Late"