don't#2


■Don't Forget / Sweetwater
スウィートウォーターの音楽を説明するのは難しい。ウッドストックに出演したグループのうち最も脚光が当たらなかった1つとも言われているが、Repriseに3枚のLPがあって、「Melon」は71年の3枚目。デビュー当時10代だったナンシー・ネヴィンズ(vo,g)、アレックス・デル・ゾッポ(vo,kb)、アルバート・ムーア(b,fl,vo)、フレッド・ハレーラ(b,vo)、オーガスト・バーンズ(vo,cello)、エルピディオ・コビアン(perc)、アラン・マラロウィッツ(ds)の7人組。ブルーズ、フォーク、ジャズ、ラテンなど様々な要素が混じった不思議な音楽。もう少しポップな部分があれば、ブレイクしたかもしれないが、これでは難しい。最終作は、メンバー5人が歌うという民主主義方式。この"Don't Forget"は今の時代ならフリー・フォークと呼ばれそうなアシッド・フォーク的なもので、ナンシー・ネヴィンズの歌声をフィーチャー。出来としてはファンキーでルーツ的な"Get It When You Can"や"Take It From The Spice,Boys"のほうがいいが。