LA#2

Long Live Rock & Roll
■L-A-Connection / Rainbow
レインボーは、75年にディープ・パープルを辞めたリッチー・ブラックモアが結成したバンドだが、80's初めまで日本での人気は尋常ではなかった。レインボーの音楽を語るときに「クラシカル」とか「様式美」といった言葉をつい使ってしまうけど、パープル時代からブルーズやR&B色の薄い演奏を得意としていたブラックモアらしく、レインボー時代もブラック・ミュージックからの影響の少ないハードロックを展開。度重なるメンバーチェンジは、日本ではファンも楽しんでいたきらいがある。最強と言われたブラックモア=ロニー・ジェイムズ・ディオ(vo〜元エルフ)=コージー・パウエル(ds〜元ジェフ・ベック・グループ)の三頭時代も実は長続きはせず、日本では圧倒的な評価な2枚目「Rainbow Rising」に続くスタジオ作(間にライヴを挟む)「Long Live Rock & Roll」('78)が最後となる。アメリカでの成功を狙い、ポップな傾向にシフトチェンジを試みた時期ではあるが、ディオの恨み声ともいえる情念たっぷりの歌い方ではどんなポップな作風も似合うまい。当初元コロシアム〜テンペストのマーク・クラーク(b)とトニー・カーレイ(kb)が加わっていたが、解雇され元シンフォニック・スラムのデイヴィッド・ストーン(kb)、元ウィドゥメイカーのボブ・デイズリー(b)が参加。"Kill The King"に隠れ目立たないが、ひっそりとシングルになった"LA Connection"を下手すれば30年ぶりぐらいに聞いたら、意外とタイトでカッコよかった。歌を別にすれば、僕はディテクティヴを思い出した。ストーンはほとんど目立たないが、重いリズム隊はがんばる。ブラックモアのソロはスライドだったらもっとよかったのに・・・
なんと動画があった。