from#3

Geronimo's Cadillac
■Boy From The Country / Michael Murphey
最近マイミクのkeiさんのところでも話題となってたマイケル(・マーティン)・マーフィーといえば、やはり"Wildfire"にとどめを刺すのだけど、それ以外の作品もなかなか捨てがたく、気がついたらだいぶ集まっていた。最近買った「Geronimo's Cadillac」('72)はA&Mから出た初ソロ。それ以前はルイス&クラーク・エクスペディションのメンバーだったけど、あれはバブルガム的なニュアンスもあったので、ボブ・ジョンストンのprodによるこれが実質的なデビュー作だろう。後にジェリー・ジェフ・ウォーカーのバックを務める、ロスト・ゴンゾ・バンドのゲイリー・ナン(b,p)、ロバート・リヴィングストン(b)やレナード・アーノルド(g)、オーウェン・キャッスルマン(g)、マザー・アースのカール・ヒメル(ds)をバックにした心地よいカントリー・ロックが並んでいる。代表作となったタイトル曲はシェールやクレア・ハミルのカヴァーもある。ブルージーな"Harbour For My Sail"、泥くさいスライドが入った"Natchez Trace"、涼風のように心地いい"Rainbow Man"もいいが、ベストトラックはシンプルこの上ない"Boy From The Country"。