do it#2

Girls Scene
■Only You Can Do It / The Vernon Girls
確かジーンズのCMでヒップスター・イメージの曲が使われて、日本でも有名曲になってしまった"Gonna Make Her Mine"だけど(映画「スウィング・ガールズ」で登場したときにはビックリした)、元々はかなりマイナーな英60'sのビート〜R&Bバンドで、クラブ・カルチャーの盛り上がりで今までとはまったく別の切り口でヒット曲が生まれたいい例だった。それは00年のこと。99年に英デッカがデラム・レーベルからリリースした英60'sの音源のコンピレーション(それまでシー・フォー・マイルズやエドセルからリリースされていたことはあったけど、オリジナル・マスターテープを使用した本家の復刻は初めてだった)「Scene」シリーズの1枚「Beat Scene」からだった。前振りが長いけど、そのシリーズの1枚「The Girl's Scene」は、デッカ音源の英ガールズ・シンガーを集めたコンピ。このレーベルの有名選手というと、マリアンヌ・フェイスフルとルルが突出していて、次がビリー・デイヴィス、ダナ・ギレスピーあたりか。このヴァーノン・ガールズも第2グループに属するもので、リヴァプール出身で50's後半から活動していて、ここからブレイカウェイズやレイディーバーズが生まれていったと言うくらいなので、歴史のあるグループなんだろう。当然TVを中心に活動、無数のメンバーチェンジを繰り返すことになった。64年の"Only You Can Do It"は、ジーン・オーウェンズのソウルフルな歌声とダイナミックでゴージャスなarrがカッコイイ、いかにも英国らしい出来。オーウェンズは後にソロになってsaマンさ・ジョーンズと改名。去年Air Mailより紙ジャケでCD化された。
このコンピには、ヴァシュティ・バニヤンのアイドル時代(ヴァシュティ名義)や、ロッド・スチュワートとのショットガン・イクスプレスで知られる、ベリル・マースデンも収録。