better#3

BBC in Concert
■Better Days / Badfinger
ビートルズの弟バンド−ポール・マッカートニー作の"Come And Get It"でアップルからデビューし、「Straight Up」がジョージ・ハリスンのprodだったことを考えると仕方がない部分はあるが、これがバッドフィンガーに対するかつての一般的な評価だったろう。けど結局は二人の自殺者を出したり、イメージと現実とのプレッシャー、マネージメントと問題に悩まされた、このバンドは、数多くの音源が発掘されるのと同時に、今まで多くの人々が抱いていたイメージとは別の顔を思っていたことも今ではわかっている。それはライヴ・パフォーマンスの激しさで、後に「Day After Day」というライヴがリリースされたが、そこでも十分わかるように、かなり熱いステージを展開している。97年に出たBBC音源を収めた「BBC In Concert」は、72年と73年のパリス・シアターでの観客を入れてのライヴが収められている。トップを飾る"Better Days"から、激しいgの応酬で、ピート・ハムとジョーイ・モランドの頑張りが目立つ。オリジナルに混じってデイヴ・メイスンのカヴァーが2曲あって、デラニー&ボニーもとりあげた"Only You And I Know"、そしてジョー・コッカー、スリー・ドッグ・ナイト、GFRも取り上げたトラフィック時代の"Feelin' Alright"で、特に後者の重い音にはビックリ。トム・エヴァンスのbassがなんともカッコイイのだ。

スタジオ・ヴァージョンのリップ・シンクではなかなかわかりにくいが、このMidnight Specialからのものは、ちゃんとしたライヴ。スライドはハムが弾いている。曲は"Suitcase Suitcase"。