day#2

The Honeys Collection
■Seven Days In September / Ginger & The Snaps
カリフォルニア出身のガール・グループの最高峰はやはりハニーズだ。後にブライアン・ウィルソン夫人のマリリンとダイアンのローヴェル姉妹とジンジャー・ブレイクによる3人組で、ジンジャーがゲイリー・アッシャーのGFだった関係で、ビーチボーイズとの交流が生まれ、63年に"Shoot The Curl"でデビュー(B面は"スワニー河"をサーフィン化した"Surfin Down The Swanee River")。ハニーズの音楽は同世代の白人のガール・グループと比べると、カジュアルな印象を受けるのはサーファーご用達ということもあったかも。3枚目のシングル"The One You Can't Have"はヒットこそしなかったけど、ブライアン・ウィルソン作品としてはかなりの出来として昔から人気のもの(初めて聞いたのはこの曲で、萩原健太氏の番組だった)。64年にキャピトルからワーナー・ブラザーズに移って"He's A Doll"を出すが、出来がいいのにまたもヒットせず。
65年にMGMに移って、今度はジンジャー&ザ・スナップス名義で出したのが、この"Seven Days In September"。ガール・グループス・ファンのハートをわしづかみにするセンティメンタルなバラードでイントロは雨音と雷のSEで中盤には語りありという王道サウンド。作者はボイス&ハート。ほとんど開店休業中のハニーズは、68年にサンレイズのリック・ヘンからみで3曲の未発表曲があり、01年にCollector's Choice Musicから出た「The Honeys Collection」に収められた。そして5枚目のシングルでラストとなったドリーミーな"Goodnight My Love"を再びキャピトルから68年の暮れに出して解散。70'sに入るとローヴェル姉妹はスプリングとしてUAから素晴らしいLPをリリースしているが、78年にブライアンと離婚してカーニーとウェンディーと言う二人の子供(言うまでもなく、ウィルソン・フィリップス)を養う為にハニーズを再結成して、「Ecstasy」をリリースしているが、これはまあ全然別の音楽だ。