easy#2

イーグルス・ファースト
■Take It Easy / Eagles
「気楽に行こう!」という意味のTake It Easyは、この曲のヒットによって70's初めの時代の空気を象徴するようなスローガンになった、みたいな記事をたまに見かけるけど、本当にそうか疑わしい。イーグルスのデビューヒットとなった72年の曲で、グレン・フライが、当時ジャクソン・ブラウン、JD・サウザーと住んでいたLAのエコー・パークのアパートで、ジャクソンと共作したもの。とはいっても、9割以上はジャクソンの作で、グレンは♪It's a girl,my lord〜の一節の詩を書いただけという。現在までおそらくステージで欠かしたことがないだろうナンバーで、最初期には♪My daddy was a handsone devil〜で始まる一節(アカペラ)が付いており、ドン・ヘンリーがアコギのボディをパーカッション代わりに叩くアンプラグドなヴァージョンだった。スタジオ・ヴァージョンはバーニー・リードンのbanjoをフィーチャーしていて、ステージでもそのbanjoは聞けた。
ドン・フェルダーが加わり2本のgとなった頃には、banjoの部分はリードンのel-gに取って代わられた。リードンに代わってジョー・ウォルシュが参加すると、この部分はウォルシュのいかにも彼らしいソロに代わり、個人的には76〜78年ごろのこの曲のヴァージョンがベスト。その後はいかにも手馴れた感じが仇となって覇気が感じられない。
ジャクソン・ブラウンは2枚目の「For Everyman」で取り上げているが、こちらはスニーキー・ピートの(steel)が入ったゆるやかなカントリー・ロック・ヴァージョン。ジャクソンもステージでは必ずやる定番となっている。


これが4人整列のイントロ=アカペラ、dsなしのver 73年のオランダライヴ

これはイントロ=アカペラながら、ds,el-gありのverで、73年のBBCライヴ