hat#2

No Parlez
■Whatever I Lay My Hat / Paul Young
80'sの英国のシーンは、70'sとはまた違ったユニークなソウルフルな白人シンガーを数多く生んだ。カルチャー・クラブのボーイ・ジョージ、ブロウ・モンキーズのドクター・ロバート、ヤズーのアリソン・モイエ、シンプリー・レッドのミック・ハックネル・・・ 80's半ばにヒット曲を連発したポール・ヤングもこの仲間だろう。最近の活動はどうなのか。一時期かなり派手な存在だったことは確か(バンド・エイドの"Do They Know Its Christmas"でのフィーチャーぶりでわかる)。デビュー作「No Parlez」が出たのが83年。昨日のニック・ヘイワードと同じ年。日本では"Come Back And Stay"のほうが先立った気もするけど、全英#1となった"Whenever I Lay My Hat"で注目された。ドローンとしたピノ・パラディノのフレットレス・ベースのイントロが印象的なこの曲は、マーヴィン・ゲイの古い曲と言う。
84年の「Secret Of Association」は前作以上のヒットとなって、ホール&オーツのカヴァー、"Everytime You Go Away"、"I'm Gonna Tear Your Playhouse Down"、"Everything Must Change"、"Tomb Of Memories"のヒットが生まれた。el-sitarが効果的に使われ、ソウルっぽいスタイルを取り入れた白人のポップ・ミュージックといった印象。ただこのゴージャス感がゆえに、少々飽きたかなあとも思った。


こちらはマーヴィン・ゲイのオリジナル(音のみ)。楽しいなあ。