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Still Alive & Well
■Still Alive And Well / Johnny Winter
ドラッグ問題の為「Johnny Winter And Live」('71)リリースから、シーンを離れていたジョニー・ウィンターが73年のカムバック作に「Still Alive And Well」というタイトルをつけたというのは、言いえて妙だ。タイトル曲は、弟エドガー・ウィンターのホワイトトラッシュのライヴ「Roadwork」にエドガーの歌で収められていたもの。作者はリック・デリンジャーで、このカムバック作もprod(もともとデリンジャーは、このエドガー兄弟と深くかかわり、prodだけでなくバンドのメンバー、ゲストとしてほとんどのLPに何らかの形で参加している)している。デリンジャーのいたマッコイズは、71年にジョニーのバックとしてジョニー・ウィンター・アンド(BandでなくAndなわけは今もって不明)となり、今回もそこからランディー・ジョー・ホッブス(b)が参加、リチャード・ヒューズ(ds)を加えたトリオ編成が今回のバッキング。ストーンズのカヴァー2曲(うち"Silver Tarin"は書き下ろし)を含むため後半は、ルーズなロックンロールといった感じで、今までのブルーズ一辺倒なジョニー・ウィンターといった感じとは異なる。タイトル曲では、ラフ&ワイルドで野放図に弾きまくる姿がまたカッコイイ。ベストトラックはスライド炸裂の"Let It Bleed"で、これだけを聞くだけでも価値がある1枚。