●Art School Dancing / Various Artists

EMIのアンダーグラウンドなレーベルとして、ハーヴェストがスタートしたのが69年のこと。今では箱ものも出てるが、02年に出た「Art School Dancing」はケヴィン・エアーズ、シド・バレット、サード・イヤー・バンドからムーヴ、ウイザード、ELO、ディープ･パープルまで16組の音源が収められたオムニバス。ややセレクトに偏りがあるが、このレーベルのユニークな感じは十分伝わるだろう。個人的なお気に入りは、シャーリー＆ドリー・コリンズの"God Dog"とスポンテイニアス・コンバッションの"Sabre Dance"。特に後者は、ゲイリーとトリスのマーゲッツ兄弟にトニー・ブロック(後にベイビーズ)のトリオで、当時10代のバンドと記憶している。グレッグ･レイクのprodで出た1枚目と2枚目が2in1でCD化された覚えはあるが、LP未収録のこのシングル('73)は、ラヴ・スカルプチャーもカヴァーしたハチャトゥリアン作のクラシックの有名曲"剣の舞"。prodはロバート･フリップで、エンディングのmellotronが"Epitaph"風と評判のレア曲。なんとこれを僕は山下達郎の「サンデー・ソングブック」で聞いたのだ。恐るべしタツロー。そこまで押さえてるか！
グーゼンにもevergreenさんの本日のIron Rosaryでも取り上げられていたのだ！