●Gene Clark

Gene Clark
秋が深まり、めっきり寒くなるとやはりsswものに手が伸びる。今宵は「White Light」を。
この「White Light」というのは通称で、実は「Gene Clark」というタイトル。バーズを辞めて、ゴスディン兄弟とのLPを1枚出した後、A&Mに移って71年に出した2枚目のソロ。今ではジェシエド・デイヴィスがprodした「3種の神器」(あとの2枚は、ロジャー・ティリスンとジム・パルティ)の1つと言った方が通りがいいか。日本では77年になってキングから「ロック名盤」の1つとしてリリースされたのが最初。初めて聞いた時はそのシブさがイマイチ判らなかったけど(なんせ中学生にはシブすぎた)、今では愛聴盤の1枚。とりわけクラークのエモーショナルなharmonicaの入った"White Light"、むせび泣く様なジェシのスライドをフィーチャーした"One In A Hundred"(ちなみにシングル・ヴァージョンとは別物)、そしてザ・バンドのカヴァーの"Tears Of Rage"が耳に残る。
手持ちは02年に出たリマスターCDで、ここには5曲のボーナスが付いていて、なんと"Stand By Me"のカヴァーという珍品もある。思えばこのアルバムを聞くときには、いつも知らず知らずのうちにジェシジーンというペアで見てしまうのだなあ。