■■ショーン・コネリー/盗聴作戦('71米)
監督:シドニー・ルメット
主演:ショーン・コネリー、ダイアン・キャノン、マーティン・バルサム、クリストファー・ウォーケン
邦題の前に個人名が付くのは駄作、という法則は以前健在。DVD題は「盗聴作戦」(コネリーが盗聴するのではなく、盗聴される)だが、公開時には「ショーン・コネリー」がその前に付いていた本作も、客寄せの為に必要だったんだろうねえ。原作はローレンス・サンダースで、そっちはそれなりに評価が高い。ムショ帰りのコネリーが仲間集めて豪華マンション丸ごと貰っちゃうという話は「オーシャンズ・11」を思い出す。何故盗聴されていたかというと愛人のキャノンの男の嫉妬によるものと、コネリーの仲間がFBIの監視下にあったというお粗末なオチ。これが本当にルメット?って感じ。奇妙な電子音は、71年当時の未来気取りか。音楽はクインシー・ジョーンズ。他にはラルフ・ミーカー、アラン・キングら。ウォーケンはこれがデビューでなんとも若々しい。
Anderson's Tape、Columbia、1h38