●Age Machine / Spirits Of John Morgan


カーナビー(Carnaby)というレーベルから69年にデビューしたスピリット・オブ・ジョン・モーガンは90'sに独レパートワーがCD化したこともあったが、今回のエア・メールからのCD化は、LP時代以来37年ぶりの国内配給となった(そもそもパイ傘下のカーナビーがかつて東芝音工から出てたというのも不思議だ)。メンバーはモーガン(kb,vo)、フィル・カーティス(b〜後にキングダム・カム)、ミック・ウォーカー(ds)、トレヴァー・トムズ(g,vo〜後にホークウインド)。SFっぽいイラストのジャケットが印象的な1枚だけど、前作はモッズっぽい印象だったが、ここではサイケデリックな味とR&B趣味が前作と逆転していて、アンダーグラウンドな味わいがある。そのR&B的なものは、ホンキーなpianoの入った"Golden Rollin' Belly"だったり、"Putney Breakdown"だったりするが、サイケ的な"No Opportunity Nescessary,No Experience Needed"はリッチー・ヘイヴンスの曲で、この辺の解釈はバッファローやS&Gをカヴァーした初期のイエスを見習った感がある。"Lost Nirvana"と"Seventh Dawn"は、藤崎さんのライナーの通り確かにナイスっぽいインスト。この辺の感じはちょっと期待はずれだ