●The Steve Howe Album / Steve Howe

79年に出したイエスのスティーヴ･ハウの2枚目のソロ。高いテンションのイエスの音楽と違い、ギタリストらしい趣味性にあふれた作品で、ジャケットには使用ギターがずらり。おなじみのギブソン・レス・ポール、フェンダー・ストラトキャスター、テレキャスターからアコギ、ペダル・スティール、バンジョーまで幅広い。よってエレキインスト風の"Pennants"、ヴィヴァルディの作品をオーケストラと共に録った"Concerto In D(2nd Movement)"から数少ない歌ものまで実に幅広い。歌ものは、下手な喉を聞かせてしまう"All's A Chord"（ビル・ブラッフォード(ds)とパトリック・モラーツ(kb)がおつきあい）、クレア・ハミル(vo)、ロニー・リーヒー(kb/元ストーン・ザ・クロウズ）、アラン・ホワイト(ds)が参加した"Look Over Your Shoulder"の2曲で、後者は、30年前にO君に借りた時は、ハミルのこと全く知らなかったけど、これは貴重なテイクだ。一番イエスらしい。
前者は、スティールやエレキ・シタールまで導入している。ジャケットは相変わらずのロジャー･ディーンだが、79年というとそれまでのファンタスティックな作風を変えつつあった時期ながら、これはさすがに初期のイメージ。