メガネの先生

Jennifer
■See Me Feel Me Touch Me / Jennifer
昨日は元祖メガネっ子の若山セツ子を紹介したけど、メタルフレームのメガネが似合う女性として、やはり挙げておきたい。ジェニファー・ウォーンズのこと。音楽の若い先生みたいな風貌なのだ。
元々ジェニファー・ウォーレンと名乗っていたけど、同じ名の女優(「スラップショット」など)がいたことから、77年ごろにウォーンズを名乗る。キャリアは古く60's半ばからTVを中心に活動。ロック・ミュージカル「HAIR」のキャストに選ばれたこともあるが、68年にパロットから「・・・I Can Remember Everything」でデビュー。これと次の「Jennifer」は同じような内容で60'sのガールシンガーのような選曲(ビートルズストーンズなど有名バンドのレパートリーとミュージカルの曲など)で、地味な内容。先日後者はめでたく英Rev OlaからCD化された。
"See Me 〜"は、フーの曲で「Tommy」からの有名なやつ。
72年のジョン・ケイルprodによるリプリーズ盤「Jennifer」は未だにちゃんとした形でCD化されてないが、これは70'sLA産女性voの未曾有の傑作なので、ライノあたりにお願いしたい。
77年にアリスタからウォーンズ姓で再デビュー。音はぐっとポップスよりのMORだったが、"Right Time Of The Night"のヒット。更に"I Know A Heartache"のヒットで、注目される。もちろん裏方としてコーラスの仕事もこなし、ジャクソン・ブラウンウォーレン・ジヴォン("Excitable Boy"での軽やかな味わい)
Tボーン・バーネット、ジャクソン、ジヴォン、リチャード・トンプソン
、ランディー・ニューマン、エリック・アンダースン、レーナード・コーエンらとの仕事が有名。特にコーエンとはそれ以前からツアーに同行したりして親交があり、コーエンの曲ばかり集めた「Famous Blue Coat」という傑作もあった。
映画の主題歌の仕事も多く「愛と青春の旅立ち」「ノーマ・レイ」「ラグタイム」などで知られている。とにかく寡作な人で、久々の新作「The Well」(それに伴うツアーで来日したけど名古屋は体調不良でキャンセルだった)からもう6年か・・・

(60'sのTVシリーズより。若きドノヴァンと)