#6 Live At The Filmore Feb.1969

Live at Filmore: February 1969 (Exp)
The Byrds Live At The Fillmore February 1969

それにしてもフィルモアのライヴは多いなあ。00年にColumbia/Legacyから発掘された後期バーズのライヴでこちらはシスコのフィルモア・ウエストでのもの。数々のメンバーチェンジを経てスタイルを模索してきたバーズだが、新加入のクラレンス・ホワイト(g,banjo)、ジョン・ヨーク(b,vo)、ジーン・パーソンズ(ds,vo)、ロジャー・マッギン(g,vo)、更にヨークからスキップ・バッティンに代わった時期は歴代の中で一番テクニックが安定していた頃で、カントリー・ロック・スタイルの演奏が楽しめる。ここでも初期のメドレー("Turn Turn Turn"〜"Mr.Tambourine Man"〜"Eight Miles High")などホワイトのストリングス・ベンダーとマッギンの12弦の対比が楽しい。オリジナルに混じって、"Pretty Boy Floyd"(ウディ・ガスリー)、"Sing Me Back Home"(マール・ハガード)、"Close Up The Honky Tonks"といったフォーク・カントリー系のクラシックが何の違和感もなく演奏される(グラム・パーソンズのFBBが取り上げた2曲が聞きもの)。
バーズには公式ライヴ(2枚組中半分の1枚)である「Untitled」('70)が存在していたが、オリジナルは片面1曲の"Eight Miles High"があって、なおかつスタジオサイドの充実振りから、ライヴはおまけ的な扱いだったけど、LegacyからのCD化にあたり「Untitled/Unissued」と改題され、ライヴもヴォリュームアップした。そちらでも充実の演奏が聞かれる。