come#3
■It Don't Come Easy / Ringo Starr
ビートルズの中にあってリンゴ・スターはガス抜き的な役割にあった事は知られている。ファンの方もリンゴには多くを求めない、そのキャラだけで十分、みたいな感じがあったらしい。解散後趣味的なソロを2枚(スタンダードのカヴァー集とカントリー・アルバム(カントリー・ロックではない))出した後、71年にジョージ・ハリスンのprodでリリースされたシングルが、この"It Don't Come Easy"。レコーディングには、クラウス・ヴーアマン(b)、ジョージ(g)、スティヴン・スティルス(p)、ピート・ハム、トム・エヴァンス(vo)が参加している。元々「Sentimental Journey」の製作時にジョージ・マーティンprodで録音されたものがオクラ入りとなって、後で再録音されたものらしい。 僕がこの曲を知ったのはバングラデシュのコンサートのライヴ盤で、今でもスタジオ・ヴァージョンよりもそっちの方が好き。オリジナルLP未収録で、昔はベスト「ClastFrom Your Past」でしか聞けなかったけど、今は3枚目のソロ「Ringo」のボーナストラックとして収録されている。ちなみに豪華ゲストの「Ringo」は解散後いがみ合っていたポール・マッカートニーとジョン・レノンの不仲の雪解けのきっかけとなったことで知られる。リチャード・ペリーのprodで豪華ゲストが参加した1枚。