moon#2

Food of Love
■The Moon Struck One / Yvonne Elliman
イヴォンヌ・エリマンが注目されたのは71年のロック・オペラ、ジーザス・クライスト・スーパースターのロンドンキャストでマリア役に選ばれたあたりだろう。そこからの"I Don't Know How To Love Him"がヒットした時は若干19歳だった。その後英パープルと契約し、ルパート・ハインのprodでリリースされたのが「Food Of Love」('73)。ハインは後にクォンタム・ジャンプに参加したり、ニュー・ウェイヴ時代にはシンクマンを結成するハインだが、パープルにジョン・マックルヴァーとの共作LPを出している。そのハイン/マックルヴァーの曲を中心にフーやザ・バンドのカヴァーに自作を加えたのが、「Food Of Love」の内容で、幾分とっちらかってはいるが、なかなか面白い。バックはカレブ・クエー(g/フックフット)、ミック・グラバム(g/プロコル・ハルム)、、アン・オデル(kb/ブルー・ミンク)、マイケル・ジャイルズ(ds)、ジョン・ペリー(b/キャラヴァン)らが参加している。フーの"I Can't Explain"では、ピート・タウンゼントがgを弾いている。このザ・バンドのあまり有名でない"The Moon Struck One"のカヴァー(オリジナルは「Cahoots」から)はピアノの弾き語りでしっとりと歌われ妙な魅力がある。
その後エリック・クラプトンのバンドにコーラスとして参加。それが縁でRSOレーベルの米支社長と結婚しレーベルもそのままRSOに移籍。78年のメガヒット・サントラ「Satuday Night Fever」から"If I Can't Have You"の大ヒットを出している。

今聞くとディスコヒットだねえ。

これはクラプトン・バンド時代の持ちネタ。ブラインド・フェイス曲。