ザ・バン道その3

これでおしまい。
昨日のはなんか最後が尻切れとんぼになってしまったから。
ザ・バンドが活動していた時期よりも、活動休止だった時期の方が、自分のリスナー生活では長い。だから新作を待つというようなワクワクした気分はあまり味わったことがない(「Jericho」は不安でしょうがなかった)。78年の夏はリヴォン・ヘルム&RCOオール・スターズ、リック・ダンコのそれぞれの来日。映画「ラスト・ワルツ」の公開とちょっとしたザ・バンドのブームだった。
ポール・バターフィールド、ドクター・ジョン、スティーヴ・クロッパー、ダック・ダンといったオールスターメンバーのRCOオール・スターズは来日メンバーが若干変わったけど、これを体験できなかった(コドモだったから)のは不覚。日本公演には、ボビー・チャールズ(旅行気分で同行してたらしい)が飛び入りでステージに上がったとか。リヴォンのこのバンドの77年の大晦日のライヴは、'06年にCD化されている。
ライヴ・アット・ザ・パラディアム
リヴォンに続いてやってきたリック・ダンコは元ジョ・ジョ・ガンのジェイ・ファーガスンが第1部、2部がダンコ・バンドという変わったブッキング。もちろん見てはいないけど、同じ頃の音源がビル・グラハムの音源サイトで聞ける。ザ・バンド的というよりはもっとロックンロールな感じ。そういえば、アリスタから出た最初のソロは、クラプトン、ロン・ウッド、ダグ・ザームらゲストも交えた楽しいつくりだった。
Rick Danko
そして「ラスト・ワルツ」。インタヴューとコンサートのフィルムをシャッフルしているけど、ソニー・ボーイ・ウィリアムソンの死の話のあとのポール・バターフィールドだったりとかなり凝っていることは確か。前にも書いたけどミリオン座という小さな小屋でロードショー時に見て、その後二桁は映画館で見ている(というか音楽映画オールナイトの定番だったりした)。レーザー・ディスクから焼いてもらったヴィデオ・テープで繰り返し見て、DVDも買った。冒頭はアンコールの"Don't Do It"で、ロバートソンが”still there,ha!”(まだいたのか?と字幕が出た)と言うがこれがカッコイイのだ。
"Stage Fright"も"It Makes No Difference"も編集されているが、聞かせどころはおさえている。そして圧巻は、ディランの4曲。最近はディランから遠く離れてしまったが、"連れてってよ"のイントロ聞くと本当に血が騒ぐのだ。今でも。