08019 What A Bloody Long Day It's Been:Ashton,Gardner,Dyke&Co

What A Bloody Long Day
パープル関係が続くが、アシュトン・ガードナー+ダイクとしての最終作。72年にCapitolからリリースされた3枚目。いつもの3人に加えCompanyとしてデイヴ・キャスウエル(tp,flh)、ジョン・マムフォード(tb)、ライル・ジェンキンズ(sax,fl)のブラス、そしてミック・ライバー(g)が参加。
このバンドというかトニー・アシュトンの資質は基本的にキャヴァレー・ミュージックで、持ち前のしゃがれ声がこういう音楽には妙に映える。更にビッグ・バンド・ロックとでもいえそうなブラス・セクションを適度に導入し(ブラスロックというほどフィーチャーはしない)ている。
"It's Gonna Be High Tonight"は、ちょっとかわいらしい感じの曲で意外なオープニングだが、"It's A Drag,I'ma A Drag"では嵐の中狂ったようなブラスとシャウトがからむドラマティックな世界。"The Falling Song"は69年のファーストに収録されてたものの再演でブラスとorganがなかなかドラマティックだ。10分近いナンバーでジャズ的な部分もあり。"Ballad Of Remo Four"はイタリア映画のサントラに入ってそうな軽快なナンバー。タイトルのリモ・フォーはAG+Dの前身バンド。
ラストの"I'm Going To A Place"は"It's Gonna〜"と対になったような曲。全然違うけどはちみつぱいを思い出す。
それにしても、なかなか表現できない音。スワンプでは断じてない。
Repertoire:REP4457WY−D 原盤/Capitol:EAST862