morning#2


■Grey Broken Morning / Miller Anderson
キーフ・ハートレー・バンドのgtr/voのアンダーソンは、73年に独立しヘムロックを結成しているが、この「Bright City」は71年のデラムから出した初ソロ。僕の持ってる独レパートワー盤CDとヴィニル・ジャパンから06年に出たものはジャケットが若干違うが、どっちがオリジナルなんだろう。
基本的にはブルーズ・ロックの範疇で語られる人だが、このソロは歌もので、演奏よりもアンダーソンのやや線の細い歌が目立つ。後にヘムロックのピーター・ダインズ(kb)、エリック・ディロン(ds)、ユーライア・ヒープのゲイリー・セイン(b)、ミック・ウィーヴァー(kb)らが参加。g以上にkbが大きくフィーチャーされている分、彩りのある演奏だ。この"Grey Broken Morning"は、ハロルド・ベケットの吹くflugelhornのイントロがトニー・ジョー・ホワイトの"Rainy Night In Georgia"を思い出す。しみじみさせるナンバーだ。
ヘムロック後はドッグ・ソルジャー(去年CD化された)、ジミー・マッカロックとのデュークスとどれも、LPを1枚しか残せなかったバンドばかりというのが、この人の不運か。それでも近年はパープルのオーケストラ共演盤にも顔を出してたから元気らしい。