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■Same Old Same Old / The Section
ザ・セクションは、ダニー・コーチマー(g)、リー・スクラー(b)、ラス・カンケル(ds)、クレイグ・ダーギー(kb)から成るLAのスタジオ・ミュージシャンのインスト・バンドで、そもそもジェームズ・テイラー周辺にいた3人にダーギー(ヘンスキ&イエスター)が加わり72年にWarner Brosから本作「The Section」でデビュー。同じ頃JTの「One Man Dog」のバックをつとめ、日本公演では、セクションとして前座を務めたこともあった。当時のワーナーのトップの先鋭性は、今さら言うまでもないが、ジャズっぽいがジャズではないインストゥルメンタル・グループのレコードをロックとして売ってしまう(売れはしなかったが)ところが痛快だ。
この「セクション登場」を僕が入手したのは大学に入ってから初めて上京した際(おそらく81年5月のランディー・マイズナーの初来日だろうか)御茶ノ水ユニオンで買ったもの。結局しばらくして手放してしまったのは、やはりオール・インストということもあったか。オーティス・レディングのカヴァー、"Sitting On The Dock Of The Bay"の見事なarrには参ったけど。むしろ手放してから、"Same Old Same Old"でのダーギーのエレピの感じや弾ける様な"Doing That Meatball"(マイケル・ブレッカーの素晴らしいソロが聞ける)を思い出しては夢想していたなあ。去年マイミクでもあるoceanさん(ブログが休止中で寂しい思いをしているのは僕だけじゃないはず!)に20数年ぶりに聞かせてもらって、新たな発見もあった。