#6ローラ・アラン

Laura Allan
■Laura Allan
78年にリリースされたローラ・アランのファースト。当時邦題は「LAギャル」(!)だったが、来たるべくAORブームに乗せるには、さわやかすぎるカリフォルニア・フォーキー・ロックの傑作。キャリアは古い人で、デイヴィッド・クロスビーのソロ('71)にチター奏者としてクレジットされていたけど、やっとソロが完成したのは77年のこと。チャック・プロトキンがprod。カリフォルニア・サウンドの中でもあまり語られることの少ないフォーキー・サイドの要人(ウェンディー・ウォルドマン、スティーヴ・ファーガスンetc)で、ローラが弾くアコギ、チター、カリンバダルシマーがなんとも初夏の日差しと合う。バックには当時の最前線のスタジオメンでジム・ケルトナー、ラス・カンケル、リック・マロッタ(ds)、リー・スクラーチャック・レイニー(b)ら。"Opening Up To You"、"Slip And Slide"といった冒頭のナンバーでやられてしまうけど、素足にスケボーの裏ジャケの「飾らなさ」とこの音がこれまたうまく重なるのだ。ワディー・ワクテルのスライドの入った"So Fine"はCD化に当たって、途中のハーモニカソロ(ジョエル・テップ)が消されてしまったのが残念。そのCDは75年の幻のファーストの音源を含む10曲のボーナス・トラックが収められており、デイヴィッド・リンドレー(g)を大きくフィーチャー。
その後超スローペースで音楽活動を継続。90年代にはSkyline EntertainmentからCDをリリース。「Telegraph」('99)以降新作が途絶えてるのが気になるが・・・
定番度■■ 偏愛度■■■