ready#3

Harvest
■Are You Ready For The Country ? / Neil Young
前にも書いてるがニール・ヤングのあの人気の高さというのがよくわからないのですよ。古いロックはニール・ヤングしか聞かないというオヤジを僕は何人も知っている(彼らが聞いてるのは昔のフォークだったりするのだけど)けど、決まって彼らが挙げるのは「After The Gold Rush」と「Harvest」だったりするのだ。
大ヒット"Heart Of Gold"が入ったこの4枚目はゆるいカントリー・ロックが中心で、ベン・キースのsteelが大活躍している。タイトル曲、そして名曲"Out On A Weekend"の入ったA面をよく聞いた。その一方、ストリングスをバックにした大げさな"A Man Needs A Maid"、"There's A World"には、昔は引いてしまったのだけど、最近はそうでもないか。バックをつとめるストレイ・ゲイターズは、ティム・ドラモンド(b)、ケネス・バトレー(ds)、ジョニー・バーベイタ(ds)、ベン・キース(steel,g)、ジャック・ニッチェ(kb)だが、とても土くさい演奏を聞かせる。僕は知らなかったけどウェイロン・ジェニングスが取り上げた"Are You Ready For The Country"は、時代柄ヴェトナム反戦の歌(逆説的な)だろうけど、後年タカ派のメディアにとって好戦的な歌として利用されてしまった(繰り返されるリフを使って)きらいがある。特に湾岸戦争の頃、戦意を高める為、この曲がよく流れていたと言う話を村上春樹が書いてた記憶がある。