country#3

ハングリー・チャック+2(K2HD/紙ジャケット仕様)
■Play That Country Music / Hungry Chuck
ハングリー・チャックの唯一のLPがリリースされたのは72年。日本盤はそれに遅れること5年。ワーナーのロック名盤の1枚としてひっそりとリリース。その後ベアズヴィルの権利がCBSソニーに移った81年にも再発されている。6人のウッドストッカーによるセッション・アルバムでまとまりはない。けれど妙に人をひきつける魅力がある。今聞けばそれはエイモス・ギャレットのgだったり、ベン・キースのsteelだったりするのだけど、大学生だったあの頃何度も繰り返すように聞いてたのは、その向こうに未だ見ぬアメリカの風景が見え隠れしてた気がしたからだろうか。
中心となっているのは、グレート・スペックルド・バードのジェフリー・ガッチョン(p)で大半の曲は彼が書いている。ノスタルジックなスウィングもの("Hats Off,America")から、カントリー・ロック("Dixie Highway")までヴァラエティーに富んでいる。この"Play That Country Music"は、その中でもメロディアスなナンバーで、ガッチョンのピアノソロをイントロに持ってきている。