ローラ・ニーロ・トリビュート・セレクト〜cytronさん篇

ワンダフル・アドヴェンチャー(紙ジャケット仕様) オハイオ・ノックス
cytronさんのローラ・ニーロ・トリビュートは質・量ともにすごいヴォリュームで圧倒されます。12曲いりセレクトながら実際は22曲入っているという具合。

 1(a)Baby Let's Swing:Todd Rundgren
  (b)Save the Country:Thelma Houston
 2  Spinnin' Top:Orlons
 3  Dancing In The Street:Martha & The Vandellas
 4(a)Stoned Soul Picnic:Mongo Santamaria
  (b)Wedding Bell Blues:Walter Raim Concept
 5  LU:Peggy Lipton
 6(a)Emmie:Ronnie Dyson
  (b)Stoned Soul Picnic:Roy Ayers
  (c)Stoney End:Barbra Streisand
 7(a)And When I Die:Blood,Sweat & Tears
  (b)Flim Flam Man:Frangipane And His Orchestra
  (c)Time And Love:Free Design
 8(a)Time And Love:The Supremes And The Four Tops
  (b)Temptation 'Bout To Get Me:Susan Carter
  (c)Save The Country:George Duke
  (d)He's A Runner:Mama Cass Elliot
 9(a)Sweet Blindness:Cubismo Grafico Five:feat.Eddi Reader
  (b)Time and Love:Diana Ross
  (c)Stoned Soul Picnic:Frangipane And His Orchestra
10  Ghetto Day:Crystal Waters
11  North Country Laura" Ohio Knox
12  Stoned Soul Picnic" Laura Nyro

1はトッド・ラングレンのファーストからの"Baby Let's Swing"。イントロは古いオールディーズみたいですが、しっかりとしたトッド節。歌詞に出てくるローラとは本人のことらしいです。続いてセルマ・ヒューストンの"Save The Country"。後半の高速ぶりに圧倒されます。2、3は「Gonna Take A Miracle」の魔法がかかった60'sソウル。2は"The Wah Watusi"で知られるガール・グループです。4はinterludeでローラのインタヴューの抜粋に続いて、ウォルター・レイム・コンセプトによる"Wedding Bell Blues"。このヴァージョンは初めて聞きましたが、誰が歌ってもいい曲ですね。
5はペギー・リプトンのシングル曲"Lu"でこれはレアらしい。なんせリプトンそのものが未だCD化されてませんから。これだけでこのセレクトを聞く価値があろうもんです。6は"Why Can't I Touch You"のヒットがあるロニー・ダイソンのカヴァー、"Emily"。元々は"Emmie"でしたが、フォー・シーズンズが"Emily"としてカヴァーしてからそっちで表記されることも多いとか。再び"Stoned Soul Picnic"のBGMを挟んでバーバラ・ストライザンドによる"Stony End"。これは誰かわかりませんでした。7はBS&Tの有名なカヴァー"And When I Die"そしてインストを挟んでフリー・デザインによる"Time And Love"。いまだにフリー・デザインを聞くと震えが来る瞬間があります。8はスープリームス&フォー・トップスの"Stoned 〜"(重ねられた[strange]はローラの肉声で、もちろんピチカート・マニアにいらっしゃるcytronさんならではの遊びです。続いて今年再発されたスーザン・カーターの唯一の作品からオリジナルのナンバーですが、これが見事にローラっぽい。ローラの友人だったということくらいしかわからない謎の女性シンガーですが悪くないです。そしてジョージ・デュークを挟んで、ママ・キャスの"He's A Runner"に。このカヴァーも知らなかった。ローラのヴァージョンは20年くらい前山下達郎のラジオで初めて聞いて、好きになった曲でした。9はエディー・リーダーをフィーチャーしたキュビズモグラフィコ・ファイヴの"Sweet Blindness"(今年の曲と聞いてびっくり)そしてダイアナ・ロスの"Time And Love"。なんともキュートな歌声です。モノローグを挟んで、10は、再び"Stoned Soul Picnic"ですが、クリスタル・ウォーターズという人のヴァージョンですが、違和感なしです。そしてエンディングにはローラのMCが加えられ、オハイオ・ノックスの"North Country Laura"につながるというスーパープレイ。これは超美枝。
僕としてはこれで終わりの方がよかったかなあとも思いますが、ローラ本人の(4回目の)"Stoned Soul"が30秒ほど流れエンド。いやあすごい。商品としても\2800くらいの値打ちはありますね。ビックリしました。
もちろんcytronさんの解説を聞いた上で書いてますが、それを読まないと呪文のように"Stoned Soul Picnic"が流れ、迷宮の囚われ人となります。