cat#3

Looking East
■I'm The Cat / Jackson Browne
96年に出た「Looking East」は、追いかけるのを辞めたジャクソン・ブラウンの最後のアルバムで、これ以降、まあ買ってはいるけど(とは言っても「Naked Ride Home」とアコースティックなヤツが2枚)、なんか決定的に心が離れてしまった1枚。もちろんいつまでも初期の(というか僕としては「Hold Out」期の)姿を追い求めるのは何の意味もないけど、前作「I'm Alive」が素晴らしかったのは、やはりメロディー的に優れていたからなんだろうなあ。政治的なメッセージを打ち出したかつての「World In Motion」では曲としての面白さよりも、歌詞の内容ばかりに主眼が置かれていて、それはそれで言い訳になるけど、この「Looking East」ではシンプルなラヴソングもあるのだけど、どうも大味な印象。ルイス・コンテ(perc)、モーリス・リウォーク(ds)、ケヴィン・マコーミック(b)、ジェフリー・ヤング(org)、マーク・ゴールデンバーグ(g)、スコット・サーストン(g)といった前作以来のバンドがバックをつけているが、凄く久しぶりに聞いてもやはりあまり面白くなかった。
"I'm The Cat"は何ともストレートなタイトルで、歌詞の面でもメロディーでももう一ひねり欲しい。