宮部みゆきの10冊

ダ・ヴィンチ」9月号で、作家生活記念20周年の宮部みゆきを読みつくす!という特集が組まれてる。この人との付き合いも長いけど、最初は「魔術はささやく」だったかな。ダーティーな描写がないのは、いかにも女流作家らしいけど、この人の出身が、当時住んでたところと近かったので親近感もあったのだ。では10冊選んでみる
1・火車 火車 (新潮文庫)
総合ランキングでも1位だったこの作品をやはり選んでしまう。ラストの1ページを読んで、これほど続きが読みたくなったことはなかったなあ。
2・模倣犯 模倣犯2 (新潮文庫)
宮部流社会派ミステリの完成型。ただし読後は重い。
3・日暮らし 日暮らし 上
「ぼんくら」の続編。時代ものではこれが一番。
4・鳩笛草 

鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)

鳩笛草―燔祭・朽ちてゆくまで (光文社文庫)

クロスファイア」につながる超能力ものの短編集。荒唐無稽でありながら悲しみをたたえた作品集。
5・名もなき毒 名もなき毒
「誰か」に続く杉村三郎ものの第2作。
6・理由 理由 (新潮文庫)
模倣犯」への布石となった社会派ミステリ。直木賞受賞作。
7・本所深川ふしぎ草紙 本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
時代人情ものの短編集。時代もの〜特に市井もの〜を読むようになったのはこの人のおかげ。
8・幻色江戸ごよみ 幻色江戸ごよみ (新潮文庫)
これも時代もの短編集。人情ものと怪異ものを合体させている。
9・クロスファイア クロスファイア(下) (光文社文庫)
スティーヴン・キングの「ファイアスターター」へのオマージュ。
10・ぼんくら ぼんくら
連作の形をとった時代ミステリー