don't#2

アメリカン・ジプシーズ
■Why Don't We Live Together / Galdston & Thom
ギャルドストン&トムは、のちにファー・クライとしてリリースしたLPがAORファンの間で注目されたことで知られるようになったデュオで、フィル・ギャルドストン(ゴールドストンと記載されることもある)がkb、ピーター・トムがvoを担当。Warner Brosから78年にリリースされたG&T唯一のLP「American Gypsies」はジョン・サイモンのprodで、僕は彼らの存在をレココレ誌のサイモン特集で知ったのだ。まあAORに分類されてもおかしくない音楽を、買った当時の(つまり15年くらい前か、ミナミのRed Roosterにて購入)僕は、いろいろと理由をつけてAORじゃないと言い張っていたような気もするけど、何かそれも疲れた。まあ一言で言うとNY産のポップ・ロック作品。ユートピアのジョン・シーグラー(b)、セッションgtrとして名高いアーレン・ロス(g)、リチャード・クルックス(ds)、ティミー・キャペロ(sax)らが参加した音は、たとえばミュージカル音楽が溶け込んだNYの街並みをイメージさせるもので、僕としてはちょっと苦手に感じるところもあるのだけど、タイトル曲でのさわやかな感じ(実は気骨あふれる歌なのだけど)、ビリー・ジョエルっぽい"Everybody's Goin' Hollywood"はやはり極上だ。バリー・マニロウがとりあげた"Why Don't We Live Together"も小粋なarrが楽しい。