soul#3

At the BBC
■Sweet Soul Music / The Jam
で、今日はジャムです。77年のシングル"All Around The World"のB面はライヴで、アーサー・コンレーの"Sweet Soul Music"、スプリームスの"Back In My Arms"のカヴァーが収められてて、昔から欲しかった1枚だったのですが、このシングルをN潟のUKエジソン*1で購入。その足で駅近くのコーヒー屋で一息ついてたら、モッズパーカーを来た青年に「モッズお好きですか?」と声をかけられた覚えがあります。当時のN潟でモッズの格好した人は珍しかったのです。
さて、02年に出た「The Jam At The BBC」はいくつかの音源で構成された2枚組(初回には「At The Rainbow」のおまけつきの3CD)ですが、81年10月の「Studio B15」という番組でのスタジオライヴから4曲セレクトされています。曲は"Absolute Begginers"、"Tales From The Riverbank"、"Funeral Pyre"そして"Sweet Soul Music"です。最初の3曲が同時期のシングルで、どれもオリジナルLPには入っていないもの。地味と言えば地味ですが、どんどん黒人音楽からの影響が強くなってきてる頃で、3人の他にtp奏者をフィーチャーしています。いささか重い(とりわけ"Funeral Pyre"は重いです)3曲に続いて、ルーツ返りとも言えるアーサー・コンレーのカヴァーは素晴らしい。先に書いたシングルB面時代は、若さにまかせた血気あふれる出来でしたが、ここでは余裕をかまします。
この勢いが続く「Gift」へつながって行くのですが、2ヶ月後の「In Concert」での音源は、さらに加速されたファンク的なものでした。その直前を伝えるドキュメントとしてもこの時期の4曲は貴重です。

もちろん、"Sweet Soul Music"というとRCサクセションにも有名な同名のナンバーがあります。そちらはコンレーではなく、オーティス・レディングに捧げられたナンバーですが、you tubeで、78年ごろの上田正樹グループの動画を見つけました。サウス・トゥ・サウスを解散し、キティからソロデビューしたキーボーですが、当時井上陽水、南正人、カルメン・マキ何かとともに大麻事件で摘発されてしまいます。80'sにCBSソニーから"悲しい色やね"がヒットするまでの間、まだ洗練されてない頃のキーボーが堪能できます。同じキティに所属していたRCのカヴァーは貴重です。

*1:下北沢にあった廃盤屋が始めた系列店で、パンク〜ハードコアな品ぞろえでした。N潟店は、80's後半にあって僕は日蔭物だった70'sUKものをよく買ってました