#2

ウィズ・ザ・ビートルズ
■With The Beatles
今日は「With The Beatles」。メンバー4人が黒いタートル・ネックを着て右側から光を当てたというハーフ・シャドウで知られたジャケットが有名ですが(US盤「Meet The Beatles」にも使われました)、このアルバム、実は初めてです。聞くの。ファースト以上に知らない曲満載ですが、何度聞きなおしても、あまり好きではありません。一般的にはジョン・レノンの黒っぽさが全開したロックンロール・ビートルズの代表作ということです。
いきなりの"It Won't Be Long"はレノンの投げやりな歌い方がなんかあまりひっかかってきません。"All I've Got To Do"はそれでもまだましか。ポール・マッカートニービートルズ時代に作った曲では、一番好きかもしれない"All My Loving"がシングルになっていなかったことに今回初めて気付きました。レノンの3連符のリズム・カッティングとジョージのグレッチによるソロが印象的です。そのジョージが初めて書いた"Don't Bother Me"も悪くないです。"Little Child"は僕はマンフレッド・マンを思い出しますが、それはハーモニカのせいでしょう。ミュージカルの曲"Till There Was You"はまったくマッカートニーのセンスだけど、意外といい感じ。マーヴェレッツの"Please Mister Policeman"は昔からキライ。
チャック・ベリーの"Roll Over Beethoven"ってタイトルからクラシック・コンプレックス丸出しでどうも…"Hold Me Tight"は、スタクリッジのゆるいカヴァーになじんでると、このリトル・リチャード路線のオリジナルにはなじめません。ミラクルズの"You Really Got A Hold On Me"、バレット・ストロングの"Money"のカヴァー曲も前作のガール・グループものに比べるとぐっと硬派だこと。おっとドネイズの"Devil In Her Heart"のセンスは渋いですが。ストーンズに提供した"I Wanna Be Your Man"をリンゴが歌ってたことも知りませんでした。